肉そば・鳥中華ざぶん様のカウンター・テーブル

木ヘンに母と書いて、「栂」つがと読みます。 栂は、マツ科の木です。場所によってはトガと呼ぶそうです。
肉そば・鳥中華の店「ざぶん」のカウンターは、一枚板の栂の木を使っています。

屋久島産の栂で、目が詰まっていて、脂気があり、屋久杉に似た表情をしています。
ところどころに腐れがあるのですが、その表情が自然素材らしくて店主は一目見て、気に入ってしまったそうです。
板の厚みも７センチはあるかと思う、重厚感の感じられるどっしりとしたカウンターです。

店内の４つのテーブルはそれぞれ素材もデザインも異なります。そのひとつがとてもユニークです。
アンティーク風にみえますが、木材倉庫で保管されていた時の状態をそのまま脚を付けたテーブルです。
ケヤキの一枚板で、表面の鋸跡は、機械ではなく、大鋸（おが）を使って人の手で挽いた、今では珍しい手製材の品。
隅に「アトリエ欅」と彫ってあります。この木に対する店主の想いが伝わります。

店内は天井が高く、木のぬくもりを感じられ、窓からの日差しが差し込んで、明るく清潔感があります。
メニューは肉そばと鳥中華。どちらもホワイトペッパーと一味唐辛子をひとふりするのがおすすめ。
週末になると、スープが品切れになることもしばしば。 住宅街の一角にある、居心地の良いお店です。